Sexy Zoneと東京女子流と

おほしさまとコメント、ありがとうございました!
土曜日はずいぶん気持ちが落ちていたんですけど、日曜日にお台場に行ってみたらなんだか吹っ切れてしまって、最後に年下組三人が泣いちゃった〜という報告もツイッターで見て心配したものの、翌日ふたを開けてみればSexy Zone1000枚差でNot yetに逆転勝利!ということで、なんだか凄い歴史の1ページを見てしまったような気がしています…。

この件で味をしめて、あの事務所がCDを売るために握手することを推進するような事務所には死んでもならないでほしいんですけどねぇ。このへんは、まだ心の中がごちゃごちゃしているので、あまり深くは書きません。
握手する前や後に「マリちゃんたちちびっこは特に疲れてないかな…。健人くんは試験大丈夫だったかな…」と心配してしまったのも事実だけど、握手して「ありがとう!」「デビューおめでとう!」って言ってる時は最高にハッピーだったのも事実です、ということだけは記録として書いておきますね。


でもでも、2nd以降はこんな過酷なことしなくても楽に1位取れる日程でCD発売してあげてください…!



という、土日の握手会の思い出でした。
そして追記からは、セクゾンデビューの時から私のなかにあったSexy Zoneと東京女子流というふたつのアイドルグループの類似点やら展望やら何やらについてです。

まず、私がSexy ZoneのPVを一番最初に見て思ったのは、「東京女子流の『鼓動の秘密』のPVと似てる!」ってことでした。


鼓動の秘密/東京女子流


透明なガラスケースに収まって、人形のように美しく可憐に舞う黒髪の少女たち。Sexy ZoneのPVの中にも、ガラスケースに収まっている5人のシーンがありますよね。私はこれを見て、女子流とセクゾンの中に共通して存在している「高貴さ」と同時に「10代特有のアンバランスさ」みたいなものを感じました。


お人形みたい、っていうのは、つまりプロデュースする側の大人が望む理想のこどもってことだと思うんです。悪い言い方をすると操り人形というか、凄く作り物っぽい。今まで、平成のアイドル文化を引っ張ってきたのはSPEED→モーニング娘。→AKB(男性は一貫してずっとジャニーズですが…)とかだと思うんですが、この3組と従来のジャニーズアイドルに共通して言えるのは「すごくヤンチャだ」ってこと。特にSPEEDや娘。が人気だった90年代後半〜00年代前半っていうのは、コギャルブームとかもあって今より中高生がずっと派手だった。金パ+メッシュにルーズにハイビスカス、みたいな。SPEEDも娘。もそういう雰囲気だった気がします。ジャニーズだったらV6とか嵐がこの世代なのかなぁ。森田の剛つんが金髪ピアスで大人気だったのも時代を感じるよね……。笑
で、AKBはどうなのかというと、やっぱりヤンチャっていうか、もうAKBが紡いできた物語自体が色々問題が起きちゃう女子高物語、って感じ。見た目は黒髪で清楚なイメージの子が多いのに、あまたのスキャンダルとかガチンコじゃんけん大会とか総選挙とか、色々軋轢が生まれそうなイベントをあえて向こう側から提示してくるのが秋元康のイジワルなところというか。笑 派生グループの中には、渡り廊下走り隊みたいな正統派アイドル!って感じのグループやフレンチ・キスみたいにコンセプトが「親に紹介したい女の子」っていうグループもあるんだけど、やっぱりあのイベント目白押し感はヤンチャだと言わざるを得ない、と私は思う。


じゃあ、東京女子流はどうなのか、っていうと、それが今の所ヤンチャさがまったく感じられないんですよねぇ。曲調は如何にもavex!って感じだったりするんですが、それが変にいやらしくない。それは何でかなあ、って考えた時に、やっぱり5人とも黒髪ストレートで見た目が清純派だからだ、という自分なりの結論に行きつきました。いや、偏見なんだけどさぁ、avexのダンススクールに通ってる子、って言ったら、やっぱりまずHappinessとかflowerみたいな子たちを想像するじゃん?無駄に大人っぽい、みたいな?でも、女子流は年相応に子どもっぽい。一緒につるんでても親が心配しないタイプです。なのにダンスと歌は玄人っぽくて、そのアンバランスさが人形っぽいのかなぁと。

まぁ、セクゾンの場合は、ここまで深くは考えてなくて、多分史上最強の顔面偏差値ユニットだから人形っぽくガラスケースに入れてみるか〜みたいな軽い感じだったのかもしれませんがw


例えばこの曲だってPVも歌詞も割と下品な感じなのに高貴さが失われてないのは、ひとえに女子流の見た目のお陰だと思うんですよね。薔薇風呂もセクシーローズも、使い方さえ間違えなければ上品にゴシックになる!


Limited addiction/東京女子流


で、で、更に私が言いたいのは、女子流とMTKの共通点なんです。
MTKというのはNHK「天才てれびくん」内で放送されている歌のコーナー。てれび戦士(出演している小・中学生の子どもたち)が、洋楽のカバーだったり割と有名なアーティストに書き下ろしてもらったりした曲を歌うコーナーです。最近は洋楽のカバーは殆どなくなってしまったんだけど、これも90年代末から00年代前半の「天てれ黄金期」と呼ばれた時代には、良質な洋楽カバー曲がいっぱいあった。その最たるものが、ジャスミン・アレン、モニーク・ローズ、佐久間信子からなるユニット「モンキークイーン」だったと思います。モンキークイーンがカバーしたのはBananaramaのLove In The First DegreeとABBAのMamma Mia、M2MのEverything you doの3曲。和訳はすべてタケカワユキヒデなんだけど、この訳がすっごく良くて!
Everything〜の頃になると、メンバーが3人とも中学生〜高校生になっちゃって、だいぶ年相応の歌詞になってくるんですけど、


Everything you do(Live)/モンキークイーン

(それでもまっすぐのびる信ちゃんの「恋のラビリンスに〜」がイノセンス!)


1作目の「恋のギルティー」(Love In The First Degree)の頃はまだみんな小学生。


恋のギルティー/モンキークイーン


歌詞の和訳も随分マイルドで、小学生が歌ってもまぁ違和感ない仕上がりになってるんだけど、それでもそもそも小学生の女の子3人組に「恋が罪なら私ギルティー/恋してるのよ」って歌わせる、そのアンバランスさ!笑
これも場合によっちゃあ相当えげつないと思うんだけど、そこはさすがのNHK。へんてこなダンスとチープなPVで、そのえげつなさを上手いこと可愛らしさに昇華しているのが凄いと思うんです。で、私はもう天てれ大好きっこだったので、こういう良質な「子どもが歌う大人の歌」をいっぱい見て、聴いてきた。だから余計に、そういう雰囲気の歌を今いっぱい歌っている女子流が気になるのかもしれない。


思えば、私はHey!Say!JUMPの「Deepnight君想う」も大好きなんでした。正義や純粋を体現したかのような裕翔くんが、あのまっすぐな瞳で「真夜中0時って届かないメリーゴーランド」とか歌っちゃう、歌わされちゃう、あの感じ!
あの頃のJUMP(特に7)も、やっぱり究極の二次元力、人形っぽさを持っていて、その「大人に上品に遊ばれている感じ」が堪らなかったんだと思う。こう書くと私ド変態みたいですね。


でも、そういう大人に遊ばれちゃう子どもって、せいぜい17歳までだと思うんですよね。と、JUMPのゆとやまちねトリオを見ていて思いました。知念くんはまだ17歳だけど、裕翔くんとやまちゃんは、18歳になって凄く安定したと思う。それは同時に、儚くて美しい子どもだけが持っているイノセンスを失ってしまったってことなのかもしれません。


だから、女子流も、セクゾンも、今みたいなイノセンスさを保ったまま、大人に遊ばれても下品にならない曲を歌えるのは、あと3〜4年かも知れません。その後どうなっていくかはまったく想像がつかないけど、JUMPが今みたいな楽曲を歌うグループになるなんて4年前は想像もつかなかったし、でも今は今で凄く満足しているし、未来に過度な期待をよせなくても、進むべき方へ進んでいくんだろうな、と思います。
それでも私はイノセンスさを失わない子どもコンプレックス…略してイノコンなので(ショタコンではない…と思ってます、自分では!あくまでイノセンスを持ち合わせているかどうかです)、イノコンがイノコンなりに望むことは、とりあえずセクゾンがここ1〜2年のうちに思いっきり大人に遊ばれた楽曲を詰め込んだアルバムを出すこと! Sexy Zone(曲のほうね)の収録曲は4曲とも良質だったので、そのままの感じで2nd、3rdと続いてほしい。そしてイノセンスを終えた先で方向性に迷走→とりあえず一般受けしそうなライトな曲を大量生産→おたくが飽きて来た頃にガツン!とくるような曲を自分たちでプロデュースしはじめる…とかだったらジャニオタ冥利に尽きるんですけど……ってやっぱり未来のことを想像したらきりがないですねw 変に裏切られるのも嫌なんでやめますwww


相変わらずまとまりのない文章になってしまったんだけど、私はセクゾンの川崎イベントに行って、あー10年代のアイドル界を引っ張っていくのは女子流とセクゾンだ!この2グループはニュータイプのアイドルだ!!と感動しました。それがまさか出だしから接触系アイドルになってしまうとは思いもしなかったんですけど、いくら接触したところでセクゾンのイノセンスは失われないと信じています。やっぱりセクゾンは高貴で上品なアイドルだよ!