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ユートピアを巡る冒険

前回までの記事におほしさまありがとうございます。

さて、気づけばジャニワも幕が開いてから1ヶ月が経ちました。(はやい!)
ここら辺で、数回観劇して思った感想とか考察とか妄想とかをまとめておこうと思います。全然まとまってないんだけどね。書いてるうちにまとまるといいなぁ……。

ジャニワを初めて観たときにどういうこっちゃ?と思ったのが、いちばん最後のシーン。「ユートピアは自分たちの心の中にあったんだ!プロデューサーだけはそれを分かっていた!!」っていうセリフです。ええええ宇宙まで探しに行っといて結局その結論かよwwwズコーっていう違和感があったんですけど、冷静になって考えてみると、そもそも「ユートピア」とは何なのか。ということでwiki先生に聞いてみました。

ユートピア(英: utopia, 英語発音: /juːˈtoʊpiə/ ユートウピア)は、イギリスの思想家トマス・モアが1516年にラテン語で出版した著作『ユートピア』に登場する架空の国家の名前。「理想郷」(『荘子』応帝王篇より)とも。
ユートピアは現実には決して存在しない理想的な社会として描かれ、その意図は現実の社会と対峙させることによって、現実への批判をおこなうことであった。
ギリシア語の οὐ (ou, 無い), τόπος (topos, 場所) を組み合わせ「どこにも無い場所」を意図とした地名と説明されることが多いが、記述の中では Eutopia としている部分もあることから、eu- (良い)と言う接頭語もかけて「素晴らしく良い場所であるがどこにもない場所」を意味するものであったとみられている。
ただし、「ユートピア」という言葉を用いるときには時に注意が必要である。現代人が素朴に「理想郷」としてイメージするユートピアとは違い、トマス・モアらによる「ユートピア」には非人間的な管理社会の色彩が強く、決して自由主義的・牧歌的な理想郷(アルカディア)ではないためである(第3節、第4節参照)[1]。
なお、反対語はディストピア

ということらしいです。
私は哲学とか思想とかまったく無知なので、詳しいことはさっぱり分からないんですが、現代人が「理想郷」とか「楽園」みたいな意味で用いる「ユートピア」とはちょっと違うみたい。
そして注目すべきは
>ユートピアは現実には決して存在しない理想的な社会として描かれ、その意図は現実の社会と対峙させることによって、現実への批判をおこなうことであった。
という部分なんですが。ジャニワの1幕、リョウスケ(山田)とプロデューサーのやり取りで「どうしてあんたは悲劇ばかりを追い求めるんだ!?」「何も好き好んでそうしているわけではない。1年にはその方が多いからだ」というやり取りがあります。なぜ悲劇を追い求めることがユートピアに繋がるのか分からなかったんですが、なるほどプロデューサー(≒ジャニーさん)は「12ヶ月」という「現実」を描くことで、それに対峙させて「ユートピア」を浮かび上がらせたかったのか〜。と気付きました。

また、「ユートピア」は英語で言うと「Nowhere」つまり「現実にはどこにも無い場所」のこと。現実に無いということは、少なくとも私たちが生きているこの世界には存在しないわけで、ユートピアを探すためにJUMPが飛び立った宇宙は私たちの現実と地続きの宇宙ではなく、もっとファンタジーな場所としての宇宙だったのかな〜ともちょっと考えました。そう考えると、明らかに天使の格好をしたセクゾンとJr.たちがあの宇宙にいても不思議ではないというか。健人くんが2幕の初めに「そして、おれたちのいる未来のヘヴンは〜」というようなセリフを言うんですが、彼らがいるのは「未来」であり「ヘヴン」つまり現実世界と地続きではない「天国」なのかなぁと。しかしこの辺から頭がこんがらがってくるんですが、JUMPは「13月に行くためのヒント」を探すために過去に行きたくて、「宇宙の星の光が地球に届くまでには何億光年もかかる」=「今おれたちが見てるのは何億光年も前の星の光」=「宇宙に行けば逆に地球の過去が見れる」っていう理屈のもと宇宙に旅立ったわけですよね? そこにいたのが「過去の地球人(今はファイブスター星人)」であるえびさんなんだけど、それと同時にそこは健人くん曰く「未来のヘヴン」でもあるわけでしょ? 過去? 未来? 宇宙の時間軸って結局どうなってんの?? っていう……。まだ理解力が足りない……。

まぁ宇宙の仕組みはよく分かんないんですけど、とにかくこの舞台にはHey!Say!JUMPとA.B.C-ZとSexyZoneっていう3つのグループが出演していて、それぞれJUMPは「現在」、えびさんは「過去」、セクゾンは「未来」の象徴であるわけです。つまりセクゾンは未来の人たちだから、過去と現在に起きた出来事をすべて知っている。だから彼らは2幕のストーリーの道案内人でもあるし、最終的にどうなるか分かっているから現在起きているJUMPとえびのやり取りには基本的に介入しない。SF的に言うとタイムパラドックスが起こってしまうから。というのは考えすぎかもしれないけど(笑)
そんなセクゾンが初めて「現在」にいるJUMPに直接何かを語りかけるのが、ミステリーヴァージン後の勝利くんの「これは現実だ!世の中には楽しいことばかりじゃない。だけど、前に進むためには、すべてを見る必要があるんだ」というセリフ。セクゾンは劇中基本的に左右のマンションの中から降りてこない(えびとJUMPがそろい踏みしている場面では特に)んだけど、ここでセクゾンも地上に降りてきて、ここからはずっと地上にいます。つまりここから「過去」「現在」「未来」がないまぜになる。そのきっかけを作るのが勝利くんってかっこよくないですか?? なんかあのセリフだけ発声も違うし! かっこいいですね!! 勝利くんかっこいい!!!

話が大幅にずれてきたのでもとに戻します。つまりそんなわけで、JUMPは「ユートピア」は「過去」「現在」「未来」のどこにもなかったことに気付く。じゃあどこにあるんだろう? ってことで、もう一度「現実」の「悲劇」に立ち返る。そこで「裸の肩に銃を下げた少年兵」という「悲劇」に出会う。あそこで唐突に「裸の少年」が流れる理由もはて?って感じだったんですが、こういうことなのかな〜。「ユートピア」が分からないときは「ユートピアじゃないもの」を見てみると「ユートピアじゃないものじゃない部分」が浮き上がってくる…みたいな。なんか数学でやりましたねこういうの。

さて、で、結局「ユートピア」とはどこにあるのかという話です。
最近読んだ宮沢賢治の『ポラーノの広場』という作品に、こんな一文がありました。

「そうだ、ぼくらはみんなで一生けん命ポラーノの広場をさがしたんだ。けれども、やっとのことでそれをさがすと、それは選挙につかう酒盛りだった。けれども、むかしのほんとうのポラーノの広場はまだどこかにあるような気がしてぼくは仕方ない。」
「だからぼくらは、ぼくらの手でこれからそれを拵えようでないか。」
「そうだ、あんな卑怯な、みっともない、わざとじぶんをごまかすような、そんなポラーノの広場でなく、そこへ夜行って歌えば、またそこで風を吸えば、もう元気がついてあしたの仕事中からだいっぱい勢がよくて面白いような、そういうポラーノの広場をぼくらはみんなでこさえよう。」
「ぼくはきっとできるとおもう。なぜならぼくらがそれをいまかんがえているのだから。」

この物語に出てくる「ポラーノの広場」はユートピアのことです。登場人物の少年たちは幼い頃おとぎ話で聞いた「ポラーノの広場」を探すんだけど、実際に見つけた「ポラーノの広場」は大人たちの欲望が渦巻くどろどろとした汚い場所だった。それにショックを受け、一度は心折れてしまう少年たちですが、再起して今度は自分たちの手で自分たちの理想の「ポラーノの広場」を作ろうと思い立つ。
ユートピアはこの世ではないところに、しかも他力本願ではなく自分たちの努力で築き上げるものなのだ、ということに気付く。「ぼくら」が「いまかんがえる」ときに、ユートピアは姿を現すのです。つまり、ユートピアは「かんがえる」自分の心の中にある。つまりこういうことなのではないかなぁと思いました。

そして、ジャニーズワールドにおける「かんがえる」ことの行き着く先が、ジャニーさんのかんがえるユートピアが「世界平和」である、というのは、舞台のクライマックスを観れば一目瞭然ですね。なぜジャニーさんがそんなにラブ&ピースに固執するのかは分からないんですけど……。戦争を知らない子どもたち(観劇に来ている若い世代たち)に、戦争と平和について語り継ぐリアルじーちゃんばーちゃん的な気分なんですか?? それともヒッピームーブメントに何か思い入れでも?? 第二次世界大戦末期の頃ジャニーさんは中学生くらいの年頃だったようなので、戦争そのものに強い思い入れや一種のトラウマのようなものがあるのかも知れません。この辺は、本人の口から語られない限りこちらは永遠に知り得ることができないのですが…。(そしてジャニーさんは絶対にストレートに言葉にして語らないと思う^^)


とまあ、色々うだうだ考えてみました。ずいぶんこじづけっぽい部分もあるけど、正解なんてないんだろうから仕方ない!(と自己弁護)
結局、ユートピアもジャニーズワールドもそれぞれの心の中にある!ということでw
そしてなんだかんだ言いつつジャニワでいちばん好きな演目がNot enoughと最後のLet's go to the earthなので、やっぱりストーリーとかよりもただひたすら圧巻!!壮大!!みたいな気分になれるジャニーズが好きなんですけどね。舞台上でわちゃわちゃ踊るジャニーズのみなさんが私にとってのユートピアだよ!