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『ピンクとグレー』読みました。

think

シゲアキ先生、ピングレ読みましたよ!
ということで、以下に感想です。
盛大なネタバレを含むだろうので、畳んでおきます。

読む前に、今日の夕方放送されていたevery.でのシゲアキ先生インタビューを見ました。そこで、シゲは、「僕がNEWSってことを知らずにこの本(ピングレ)を手に取った人が、NEWSにも興味を持って、そこで例えば小山のファンになったりとか、そういうのが理想」と語っていました。この言葉を聞いて、私はぱすぽ☆の奥仲真琴ちゃん(まこっちゃん)のことを思い出しました。

まこっちゃんは、ぱすぽ☆の主要メンバーです。ダンスではセンターになることも多く、それ以上に、初登場のグラビアや音楽誌のインタビューなどでは、殆どセンターに立っています。メンバーカラーはピンク。ひとりだけ、ソロ写真集も出しました。客観的に見てみると、なるほどそれだけの扱いをされるくらい、まこっちゃんは綺麗なお顔をしています。キラキラした瞳は、守ってあげたくなるオーラは、まさに王道アイドルと呼ぶにふさわしい。そんなまこっちゃんですが、以前ブログでこんなことを語っていました。詳しくはまこっちゃんの言葉そのまま読んでほしいので、リンク先に飛んで読んでください。まこっちゃんのオフィシャルブログです。が、要約すると「私は他の子よりちょっとだけ見た目が良いけど、ダンスも歌もだめだめで、だから私を入り口にしてファンの人は最終的に他の子のファンになってしまう」という感情が綴られています。

また、以前AKB48のドキュメンタリー(?だったかな?詳しくは覚えていません…)で、たかみながあっちゃんのことを「センターは良いことばかりじゃない。あっちゃんはAKB48全体に対する不満や怒り全ての矢面にも立たなければいけない」と評価していて、絶対的センターっていうのはつまりそういうことなんですよね。グループの顔で、玄関で、そのプレッシャーに押しつぶされたらいけないひと。

そして、今までのシゲは、地球がひっくり返ってもNEWSの玄関にはなれなかった。し、なろうと思ってはいけない人でした。シゲがアイドルグループで生きていく上で人気を得るには、やまぴーや亮ちゃんが獲得してきた新規ファンをどうやって自分にスライドさせるかを考えるしかなかったんですよね。でも、NEWSが4人になって、小山くんはキャスターをやって、テゴマスは歌を歌って、シゲが本を書いて、こういう言い方は間違ってるかも知れないけど、みんな平等になったんです。それでいて更に、それぞれが入り口であろうとし続けてるんです。これって凄いことだなぁ、としみじみ感動しました。だって、普通だったらグループの玄関が2人もいなくなって、あとは今までいたファンを如何に留めておくか、現状維持に尽力するので精いっぱいになってもおかしくないと思うんですよ。なのに、シゲはまだNEWSという家に新しいお客さんをいっぱい招こうとしてる。凄いなぁ。シゲは、自分のことよく「普通の人間だ」って言いますけど、ふとした瞬間にこういう男気を見せるので、やっぱり普通のひととはちょっと違うな、と思いました。

新しくリフォームされたNEWSの家は、小山くんっていう玄関があって、テゴマスっていう玄関があって、加藤シゲアキっていう玄関があって、随分風通しの良いさわやかなおうちになるだろうな、と、傍から見ていて感心しました。


んで、以下ちょっと本の感想。

読んでみたけど、りばちゃんもごっちもシゲではなかったです。もっと、読んでる途中にシゲの思想というか、シゲらしさみたいなものがまとわりついてきて読みづらくなるのかなぁと思ったんですが、そんなことはない立派なフィクションでした。確かに、渋谷や芸能界の描写は、シゲの今までの経験を元に描いてるんだろうなぁと思いますが、それを「シゲが透けて見える」というのは『ノルウェイの森』の学生寮の描写を読んで「村上春樹が透けて見える」と言うのと同じくらい意味のないことです。どんなに立派な作家だって、結局自分が体験したことしか書けないんだからね。
更に、ごっちをやまぴーや亮ちゃんや、シゲの周りのひとに当てはめることもできませんでした。だからほんとに、このタイミングでふたりがNEWSを抜けたことは、偶然だったんだろうな〜って思いました。文章力とか、ちょっと稚拙だなと思う部分はまぁ、ありましたけど、そんなの書いていくうちに上達していくものだし、シゲアキ先生の今後の作品が凄く楽しみになりました。まだまだ、伸びしろがあるってことで。

ストーリー自体も良く組まれていたと思います。前半のジュブナイル的な幼少期の描写はすごく綺麗で、でも後半、一転して絶望のふちに落ちていく様の緩急は凄かった、と思います。あれが絶望なのかどうなのかはさておいて。

どんなに凄いひとも、結局誰かに強く影響されて生きている。りばちゃんはごっちに影響されていたけど、ごっちはお姉さんに影響されていて、お姉さんもきっと誰かに強く影響されていたんでしょう。シゲも誰かに影響されているんだろうし、誰かに影響を与えているんだろうな。バタフライ・エフェクトのように、この小説でシゲが誰かに与えた影響が巡り巡って、まったく関係のない場所で誰かが大きなことを成すかもしれません。

また、私はシゲの「成亮」という漢字がとても好きで、「加藤成亮」という漢字の並びがとても美しいと思っていたので、正直今回の改名に関しては考えなおしてくれよ…!って感じでした。それに、私は「名は体を表す」主義者なので、名前が変わるというのはそのひと自身も変わることだと考えていて。だから今回改名したところで、シゲが「名前が変わっても僕は僕なので」とか言い出したら嫌だなぁと思ってたんだけど。でも作品のなかで、映画の撮影中に、りばちゃんが自分のことを役名で呼ばせることで役と同化しようとしていた描写があって、あーシゲも名前をこのくらい重要なものと考えているんだな、ってことが分かったのも、良かったです。


毎度毎度長々とすいません。
私は本(小説)を読むことが好きで、アイドルも好きで、でもそのふたつが合い入れることってないんだろうな〜と思っていたんだけど、まさか自分のリア恋枠(笑)のシゲがこういうことしてくれるとは夢にも思わなくて、ちょっと興奮さめやらない感じです。えへへ。

いつもお星さま、ありがとうございます。