V6『Oh! My! Goodness!』聴きました

ブイの新アルバム『Oh! My! Goodness!』聴きました。森田剛くんがハワイに旅行に行った時に、たまたま「昔V6のファンだった」という現地の女の子から声をかけられて、「Oh,my goodness!(信じられない!)」と言われた、というエピソードが元ネタのこのアルバム、ここ数年の“攻める”V6の集大成みたいなすごいものだった。

 

Oh! My! Goodness! (ALBUM+DVD) (初回生産限定B)

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今回のアルバムは、V6が積極的に制作に関わり始めてから初めてのアルバム。一緒にタッグを組んで作ったノーナ・リーブスの西寺郷太さんのライナーノーツがまず熱すぎた。

 

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 彼らは「壮大な実験室」とも呼べるスタジオで、様々な試行錯誤を重ね、時間と情熱を費やした。メンバー間でもメールや電話のやりとりが重ねられ、それぞれへのアドヴァイスや激励が耐えなかったという。プロデューサーとして、本作にV6の名が誇らしくクレジットされているのは、伊達ではない。

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ルールにハマりきった凡百の「自称ロックバンド」が、到底たどり着けない、正直ちょっとおかしいレベルの(笑)超ポップでアヴァンギャルドな山頂に彼らは登り詰めた。

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「壮大な実験室」「超ポップでアヴァンギャルド」この語感よ!(笑)でもまさしくその通りで、アイドルがここまでするか?ってくらい手の込んだ作品だった。今までジャニーズとかアイドルに興味を持ったことがなかったいわゆる「音楽好き」の人にも聴いてもらいたいな。それで、その人たちがどういう感想を持つのか知りたい。

 

そもそも制作に7ヶ月もかかってるっていうのがすごいと思う。前も書いた気がするけど、V6ってバレーユニットとしてデビューしてるから、一見テレビのバラエティとかもこなす正統派応援歌が似合うメジャーなジャニーズアイドルなのかな?と見せかけて、その実6人とも気質はいわゆる「職人ジャニーズ」寄りだと思う。だからデビューして17年間、目の前に与えられたものを確実にこなすし自分たちのパフォーマンスにしてきた。そして18年目、これまで「与えられたものをこなす」ことで得てきたたくさんの経験を元に、実際に自分たちで制作に関わってみたら、こんなにすごいものができた。そういうのって、すごく素敵だなぁと思う。いわゆる「国民的アイドル」のレベルに到達はしていないのかもしれない。東京ドームや国立競技場でコンサートをやったこともないし、今はゴールデンでレギュラーのバラエティ番組も持ってない。だけど、V6は一度もメンバーが欠けたり変わったりすることなく、長期の活動休止とかもせずに、18年間V6をやり続けてきた。それで18年目に行き着いた境地がこれって、すごすぎるじゃないですか。そして、このアルバムのトータル収録時間が66分6秒。V6がこの6人で良かったな~って、心から思える。

 

今作はアイドルにしては“オシャレすぎる”楽曲が多いのも特徴だけど、その中に「only dreaming」とか「ROCK YOUR SOUL」「親愛なる君へ」あたりの、従来のV6っぽい曲を織り交ぜることで、オシャレ楽曲が浮かないようになってるのもいいなーって思う。それに、どんなにオシャレな曲でもちゃんと「V6色」に染め上げてるその表現力もすごいなって思う。上に「アイドル好きじゃない人にも聴いて欲しい」って書いたけど、やっぱりV6はアイドルだし、アイドルの部分はなくして欲しくない。そういうアイドルファンの気持ちも、ちゃんと彼らは分かってるんだろうなぁ~って感じがした。敵わないね!カッコイイ!

 

特典DVDの打ち上げ映像も可愛かったし、supernovaのPVもサイコーにかっこよかった。おかだの映像センスが好きだ~!!

01.omg!と15.orz...の仕掛けも可愛くて面白かった。ipodの設定をループにして聴きましょう!

 

このアルバムを引っさげて行われるツアーが楽しみすぎる。はやく春がこないかなぁ。