テニプリを全然知らなかった私がたった二ヶ月半でミュージカルテニスの王子様にハマった理由

生まれて始めて「ミュージカルテニスの王子様」を観劇してから、早いもので2ヶ月半が経過しようとしています。
それまで原作もまったく読んだことがなくて、なんとなく耳にしたことのあるキャラクターの名前はリョーマ、手塚、跡部、不二、菊丸とかそれくらい(不二と菊丸は中学の時の友達がすごく好きだったのでその友達づてに)。あとはたまに2ちゃんまとめブログで「今月の『テニスの王子様』最早テニスしてねえ…」みたいなまとめをサラッと目にするくらいでした。
そんな私が何故今更「テニミュ」にハマったのか、なんでたった二ヶ月半でミュージカルの千秋楽を観て「2nd氷帝最高(涙)2nd氷帝がこの9人で良かった(涙)」みたいなお前何様だよブログを書くまでに至ったのかを改めて振り返ってみようと思います。

ただの自分語りなんですが、暇つぶしにでも読んでもらえたら嬉しいです。


  • 7月24日、ミュージカルテニスの王子様@TDCホールを観に行く

テニミュ好きな友人が偶然チケットを余らせていて、「良かったら行かない?」と誘われたのがそもそものきっかけでした。前から機会があれば一度観劇してみたいと思っていて、その友人にも「もし余ったら連れて行って~」みたいなことをちょこちょこ言っていたので、やっとこの時が来た!って感じでした。

で、いざ行ってみたら思っていたより何倍も素晴らしかった。

特に凄い!!と思ったのは、群舞のレベルの高さと照明・映像のクオリティ。
私はジャニーズの群舞とかチアダンスとか宝塚のレビューとか大勢で踊るステージを観るのが大好きなんですが、そういうのが好きな人はまず間違いなくテニミュのダンスもハマると思います。「テニスの王子様」は主人公・越前リョーマが所属する青学テニス部が全国大会の団体戦で優勝するまでを描いたお話で、ミュージカルも原作の展開に沿って作られているので、青学の他にもたくさんの学校が出てくるんですね。で、各学校にそれぞれ5~12人の選手がいて、学校別に踊る曲も多いです。特に青学は主役校ということもありレギュラー以外の1年生も登場していて人数が多いので、群舞はとても見ごたえがあります。わたしが初見でまず最初にスゲー!と思ったのは青学の「THE TOP」という曲のダンスだった。人数がそんなに多くない比嘉中や六角中という学校も、フォーメーションや演出が凝っていて観ていて凄く楽しいです。
もう一つ凄いと思ったのが照明・映像です。そもそもテニスの試合をミュージカルで再現するってどうするんだろう?ひたすら素振りするのか?迫力なさそうだな~なんてことを思っていたわけですが、大間違いでした。確かに素振りは素振りなんですが、テニミュではピンスポットをボールに見立てて試合が行われるんですね。それから、打った時にパコーン!って爽快なSEも鳴る。試合の展開に応じてBGMも違っていたりして、選手の動きとSE、ピンスポがぴたっと揃うと、まるで本物のテニスの試合を観ているみたいな迫力があります。

そんなわけで、この時点ではキャラクターの名前も性格もほとんど分からなかったんですが、それでもとても楽しかったんです。でも、観終わった後に「キャラの名前とか性格とかちゃんと把握しておけばもっと面白く観れただろうなぁ」という後悔もありました。ここからわたしのテニスの王子様大勉強会が始まるわけです。9月に凱旋公演があることも教えてもらったので、9月までにしっかり勉強して、万全の状態で凱旋に臨もう!と思いました。

  • 8月上旬、とりあえず原作を読む

勉強するにあたって、とりあえずまずは原作を読むことに決めました。『テニスの王子様』全42巻。それに加えて、現在ジャンプSQで『新テニスの王子様』という新シリーズも連載されているので、それの既巻11巻。更に同じくジャンプSQで『放課後の王子様』という公式パロディ4コマ漫画も連載されているので、その既巻3巻。公式ファンブックもパラパラと。とりあえずこれだけ読むために、マンガ喫茶に通いました。ちょうどこの時期は関西ジャニーズJr.の舞台を観るために夜行バスで大阪に行ったりとか、レポートを書くために徹夜したりとか、大学生の夏休みらしい不規則な生活を送っていて、漫喫でオールしたり時間を潰す機会が多く、だいたい2週間くらいで全巻読み終わりました。かかった金額はハッキリとは分からないけど5000円くらいかなぁ。漫喫、貧乏学生の味方ですね……。

  • 8月中旬、アニメ・キャラソン・二次創作とかもちょこちょこ見る。

この辺、どこまで突き詰めるかは好みの別れるところだと思いますが、アニメも何話か拝見しまして、その流れでキャラソンのクオリティの高さに気付き、怒涛のキャラソン拝聴週間に突入しました。その辺りのことはこの記事に詳しく書きました。

テニプリのキャラソンがどれも素晴らしすぎるので早急に白石蔵ノ介くんはV6の曲をカバーすべき

ちなみに、今はこの時よりも更に何曲か聴き進めたのですが、まだまだフルコンプとはまでいかない状態です。っていうか現在進行形でキャラソン出まくってるし、全て聴き終えるのは一生無理な気がする……。

あと、わたしは二次創作もオッケーな人なのでpixiv見まくったりもしました。テニプリはとにかくキャラクターが多く、メインどころじゃないと原作を読んでもキャラが掴めなかったりして、そんな時はおたくの創作でカバーです。例えば四天宝寺中の財前光というキャラは、公式プロフィールによると「PCで音楽を作るのが趣味」らしく、そこから妄想が広がって初音ミクとか操りまくってる設定がファンの中で共通認識としてあったりして面白い。二次創作は一切ムリ!って方は無理して見る必要はないけれど、そういうのオッケーむしろ好きって人はこういうところから知識を深めていくのもひとつの手だなと思います。あくまでファンの創作で公式ではないのでその辺には注意しつつ。あとpixivといえばpixiv百科事典というサービスもとても参考になりました。

原作のことをざっくり理解したので、いよいよテニミュの過去映像を漁る時期です。
とはいえ、いきなりDVDを大人買いする余裕はなかったので、本当はダメなんだけどあの手この手でちょこちょこ見てました。その中でニコ動の空耳ミュージカルっていう動画にぶち当たりました。ニコ動、最近ぜんぜん利用してなかったんだけど、そういえばわたしが高校生くらいの時にテニミュの空耳動画が爆発的に流行ってたな~ということを思い出しました。テニミュとニコ動、切っても切れない関係なのかもしれない。

ニコ動の何がいいって、動画見ながらコメントが流れてくるので、ファンのオーディオコメンタリー聞いてる気分になるんですよね。まだ俳優さんとキャラの名前が一致してない時期だったんですけど、リョーマ役の子が映ったら「おごたん~~」ってコメントが流れてきて、ああこの子は小越勇輝くんという名前で「おごたん」って呼ばれてるんだ、ってことが分かる。テニミュは「バクステ」と呼ばれる、舞台裏の役者さんたちの様子を撮影した映像が充実してるんですが、バクステ映像もこの頃色々見ました。おかげで俳優さんの名前とか素顔にだいぶ詳しくなりました。しかしあまりニコ動の情報にばかり寄りすぎるとニコ厨的発想しかできなくなってしまうのでバランス感覚が大事。

  • 9月上旬、1stのDVDをTSUTAYAで借りてきて全部観る/2nd四天宝寺のキャストが発表される/FC入会

9月前半は実家に帰省していて時間に余裕があったので、地元のTSUTAYAでDVDを一気に借りて毎日観てました。言い忘れてましたがテニミュは現在2ndシーズンに突入していて、1stシーズンは2003~2009年まで。ここまでで一旦最終回(全国大会青学優勝)を迎えて、今はまたイチからキャストを一新して公演を行っているところなんです。で、1stの全国大会比嘉戦まではレンタルで観ることが出来るので、それを観たというわけです。城田優くんとか加藤和樹様、斎藤工くん辺りは今では普通にドラマとか映画で拝見する役者さんなので、彼らが10年前に手塚、跡部、忍足を演じていた様子を見るのはなかなか面白かったです。テニミュの歴史を感じました。

それからこの頃、2013年12月から行われる2nd全国大会準決勝に出演する四天宝寺中テニス部のキャストが発表されました。ここからは全くの偶然なんですが、そのキャストの中に元々好きだった佐藤流司くんという俳優さんがいて、わたしは若手俳優に詳しい方ではまったくないんですが、そんなわたしが知ってる、しかも好きと思っている俳優さんが、このタイミングでテニミュに出演するなんて運命では?!と思って、四天宝寺公演は複数回観に行く決意をしました。運命感じると更に一気にのめり込むよね~。いい機会だと思って公式ファンクラブにも入会しました。

  • 9月下旬、全国氷帝凱旋公演始まる/青木玄徳くんにときめく

さて、わたしがあの手この手でテニプリ・テニミュを勉強してた頃、全国氷帝は地方公演を終えて東京に帰ってきました。この頃になると映像も本編だけじゃなくDream Live(ミュージカルの曲を使って横浜アリーナで行うコンサート。かなりジャニーズのコンサートと近い部分もあってハマらない理由がなかった)、バクステ映像(前述)、TEAM COLLECTION(学校別に発売されるキャストの座談会集みたいなやつ)辺りもざっくり見終わって、キャストの素の部分もだいぶ見えてくるようになりました。そこでね~遂に推しが出来たんだよ~~。2nd氷帝跡部景吾役の青木玄徳くんという子です。どこがどう好きか全部書くと長くなりそうなので割愛しますが、まぁ端的に言うと見た目と中身のギャップ、あとムラがあって観てて飽きないとこ……かな。とにかく晴れて推しができて、原作を読んだときから好きな方だった氷帝という学校がますます好きになりました。そしてここら辺から氷帝中心にキャストのブログも読むように。ツイッターの「テニミュキャスト+α blogフィード」さん(@feed_myucas)というアカウントをフォローしておくと、キャストのブログが更新されたらすぐ分かるので便利です。

  • 9月26日、全国氷帝凱旋公演@TDCホールを観に行く

2回目の観劇です。全国行脚を終えて帰ってきたカンパニーの皆さんは一回りもふたまわりも成長していただろうし、わたし自身も7月とは比べ物にならないほどの知識と情熱でもって臨んだ公演だったので、3バル中列でも気にならないくらい楽しい公演でした。キャストの素が分かるとカーテンコール等キャストが自由に動くパートが凄く楽しくなるし、キャラクターについて詳しくなると試合中のベンチや日替わりネタのパートが俄然面白くなりました。でも、それと同時にキャストのブログやTwitterに引っ張られて「あと数回で全国氷帝が終わっちゃう……二年半やってきた氷帝の皆が終わっちゃう……」って切ない気分になりもしました。二年半のうちの最後の二ヶ月だけなんだけど、リアルタイムで見たの。

この時の観劇レポがこちら

  • 9月29日、全国氷帝大千秋楽ライブビューイング@TOHOシネマズ六本木ヒルズに行く

本当は26日が見納めのはずだったんですが、いてもたってもいられなくなりライブビューイングに行くことにしました。26日の時点で都内の映画館は一応ソールドアウト?していたのか購入できなくなっていたんですが、前日に若干枚数余っている映画館があるということを知り、28日に六本木のTOHOシネマズに電話で確認(29日の日中は六本木で用事があったので、ここだったら回せるなと思って)→「まだ若干残っているので早めにお越し下さい」とのことだったので急いで六本木まで向かい、無事チケットを手に入れることができました。

生で観るよりも迫力は劣るだろうなぁと思っていたのですが、カメラワークが凝っていて、生で観るのとはまた違った迫力があったし、大千秋楽のみ行われる各校部長のカーテンコールの挨拶もとても素敵で、観に行ってよかったなぁと思いました。

この時の観劇レポがこちら

  • そして今

全国氷帝が終わって数日、キャストのブログやTwitterがまたエモーショナルで溢れていて、2~3日は感傷的に生きていたんですが、まだまだわたしのテニミュ熱は冷めない!!!ということで最近もちょこちょこ色々観ています。

・10月5日は都内のカラオケでテニミュ上映会を開いてもらいました。
ドリライ2013のDVDを見て、大運動会とドリライ2011のDVDを貸していただきました。どっちもすごく面白かったので感想を書けたら書いておきたい。

・10月6日はネルケプランニング主催のドルフェス!2013に行きました。
Twitterでこんな催しがあるんですよ、と教えていただいてドルフェスなるものに行ってきました。つい先日までテニミュのステージで観ていた矢田くんや燈くん、土井くんをテニミュ以外のステージで観ているのはなかなか不思議な感覚でした。あと、Rの法則に出演してる才川コージくんとか、先述した佐藤流司くんなどなど、知っている子が数人いたのでそれも面白かったです。

・10月11日はテニミュ映画祭に行く予定です。
→立海戦の舞台挨拶付きチケットを譲っていただけることになったので観に行きます! 比嘉と氷帝も一回ずつ行けたらいいな~って感じでチケット探し中です。

あと新宿伊勢丹とコラボしてる企画も行きたいし、青木くんの舞台も行きたいな~と思っています。

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わたしは好きになったら一直線なタイプで、よく「どうやったらこの短期間でそんなにハマれるの?!」みたいなことを人に言われるのですが、実際にハマっていった順番を書いていくとこんな感じになるわけです。

時間とインターネット、あと何といっても気になったものにすぐ飛び込んでいく行動力(アイドルとか舞台の場合はつまりチケットを手配して現場に行く力ですね)、この3つがわたしのおたく生活を豊かなものにしてるんだな……としみじみ感じました。つまり暇人だから短期間でここまで詳しくなれる……アッなんか言ってて悲しくなってきたぞ

しかしテニミュ本当に最高なのでハマれてよかったなぁと思います。
どこがどう最高なのかはこれからも色々と書いていきたい所存ですが、とりあえず今日はここまで!
長々と読んでくださってありがとうございました。